「終着駅」白川 道

「終着駅」と云う言葉からは「哀愁」とか「郷愁」といった、何か物悲しいものを感じる。
特にこの時期は、奥村チヨが歌った歌詞とメロディがそこはかとなく浮かんでくるだろう。
♪落ち葉の舞い散る停車場は 悲しい女の吹きだまり
だから今日もひとり 明日もひとり 涙を捨てにくる
この人生の機微を感じさせる「終着駅」という言葉、実は、ぼくが産まれる前にはなかった。イタリア映画の名作『Stazione Termini』に付けられた邦題『終着駅』が起原だ。映画のタイトルから一般的に使われるようになった新しい言葉で、実に巧いネーミングである。映画は、アメリカ人の人妻とイタリア人青年との離別を描いたメロドラマだった。
結城昌治の小説「終着駅」にはこんな記述がある。
「終着駅なんて、以前は終点といっていたのに映画の影響だな、きっと。『終着駅』という映画、あれはいつごろ見たのだろう。ローマ駅構内のようすを憶えている。混雑している構内で男女が別れるシーンだ。監督がデ・シーカで、主役はモンゴメリィ・クリフトだった。けれど女優の名前は、顔は浮かんでいるが、名前が思い出せない。あの女優、なんといったっけ、確かにあの女優だったけれど…………。」
結城氏の体験をもとに、敗戦直後の焼跡にうごめく人たちの“生”と“死”を描いたこの小説は、最終章の〈現代〉の時代背景に使われていた。
◇
さて、白川道の「終着駅」。
アウトローとして暮らしてきた男と盲目の少女との純愛を、ハードボイルド・タッチで描いた極上の恋愛小説だ。
もう随分と前に読んだのだが、最近、この小説の映画化の話を耳にしたので、引っぱり出してみた。
盲目のかほると出会い、私は、命を張った愛の始発駅に降り立った。〈惹句より〉
男の名は岡部、49歳。十代の終わりに父親と恋人を死に追いやり、以来やくざの世界に足を踏み入れた。関東を制覇する広域暴力団の幹部にまでなった彼は、虚無に包まれた生活をしながらも死地をくぐり抜け、いつしか人は彼のことを“死に神”と囁いていた。
ある日、亡くした恋人に似たかほるという盲目の娘に出会った岡部。娘くらいに年の離れたかほるの懸命に生きている姿に触れ、自分の何かが変わっていく………。
◇
高倉健と池上季実子の『冬の華』('78)を彷彿とさせる物語である。「足長おじさん」を下敷きにした倉本聡脚本の『冬の華』は、やくざと彼が殺した兄貴の娘の成長を見守りながら、男が再び死地に出向く話。
ムズ痒くなるような展開が同じで、そう云えば石井隆監督の『黒の天使 vol.2』('98/主演:天海祐希)も同部類。結構こういった話が好きなのだ。
「終着駅」のタイトルからその結末を想像できるものの、その終末までの男の生きざまに感情移入できれば、涙あふれること間違いない。
センチメンタリズムの極致といえるくらい甘くあま〜い話だが、男が男らしく……命を賭けてまで守りたいものがあるオトコの生き方に泣くだろう。
男とて、清々しい涙を流したいものなのだ。
俳優Hと脚本家I氏が企画するこの「終着駅」の映画化だが、アウトローの設定といい、ピュアな恋愛ものとしても、いまの彼にはお似合いな題材といえる。
映画の企画ほど当てにならないと前にも書いた。某氏が誰なのかをいま書いてしまうと、何だか企画が断ち消えそうだから書くことを控えておこう。
正式に発表され檜舞台に上がるまで、相手役の女優を想像しながら、楽しみに待っている。
◇
終着駅/白川 道
【新潮社】 定価 1,995円(税込) 2004年10月初版
【新潮文庫】定価 860円(税込)
「新宿乱れ街 いくまで待って」*曽根中生監督作品

監督:曽根中生
脚本:荒井晴彦
音楽:樋口昌之
主題歌:「きめてやる今夜」内田裕也
出演:山口美也子、神田橋満 、 日夏たより、中田彩子、 絵沢萠子 、堀礼文 、五條博 、青木真知子 、あきじゅん 、結城マミ、 清水浩一 、大矢甫 、影山英俊 、渡辺護 、内田裕也(ノンクレジット)
☆☆☆★ 1977年/日活/81分
◇
『赫い髪の女』『もどり川』『嗚呼!おんなたち 猥歌』『噛む女』『盗まれた情事』など神代辰巳監督作品や、『遠雷』『時代屋の女房』『Wの悲劇』『ひとひらの雪』『ヴァイブレーター』など、名作・傑作を世に送りだした脚本家荒井晴彦のデビュー作。日本版『グリニッチ・ビレッジの青春』('76年 ポール・マザースキー監督)のような荒井氏の自伝的作品でもあり、全共闘世代の挫折感も滲んでいる。
新宿ゴールデン街を舞台に、吹きだまりにたむろする若者たちのほろ苦い哀感を描いた青春群像は、センチメンタルな感覚と男の情けなさが身に沁みる傑作青春物語である。
女優志願のミミ(山口美也子)は、姉(絵沢萠子)が営む新宿ゴールデン街の小さなバーで働き、脚本家志望の沢井(神田橋満)と同棲中。
酒場には様々な青春の姿がみえる。近くのバーで働く通称“淫乱姉妹”(日夏たより、中田彩子)と、ふたりの恋人でフリーの助監督正平(堀礼文)と小説家志望のシゲ(大矢甫)、自殺マニアのノコ(青木真知子)やカメラマン見習いのヒロシ(影山英俊)。
劣等感と嫉妬、そして挫折感。愚痴ばかりの危なっかしい夢を吐露する若者たちが、酒を飲んで語らい、いちげんの客の無粋な話には鼻白み、泣いたり、笑ったり、ケンカしたりの日々。ある日、ミミに映画出演の話が持ち上がり、ミミと沢井の間に大喧嘩。ミミは密かに堕胎手術を行い、沢井は別の女と寝る。
新宿に別れを告げる夜、閉店パーティーのバーのカウンターでストリップを踊るミミの精一杯の笑顔と、女を寝取られた若い男に街角で刺される沢井の呻き。
「痛えなぁ〜、女のことなんかで………くだらないじゃないか」
◇
夢をくすぶらせ、反骨と自虐、気怠く退屈な日々を生きる男と女。身悶え、もがき苦しむ男には傷があり、女の傷も深い。
自由劇場で鍛えてきた山口美也子は主人公の健気な生き方を鮮烈に、そしてキュートに好演。
厚い唇がいい。
「もういや〜、こんなんじゃ嫌だよっ。わたし若いんだからーっ」と泣き叫ぶ顔がいい。
「青春て凧だと思うんです。自由自在に空飛んでるみたいだけど、本当は糸がず〜と伸びていて。女が凧なんですね。あの、凧って糸が切れるとどうなっちゃうんですかね。」女優への道を決め、吹っ切った女の顔がいい。
ロマン・ポルノにおける山口美也子の代表作と云っていい。素晴らしい存在感である。
沢井がバーで客にからまれる場面。
「あの上映運動の総括はどうなっているんです。カッコいいことアジるだけアジっといてさ、何が企業映画粉砕だよ。いまじゃ、企業映画に涎垂らしてる助平な無節操野郎じゃないか。自分の女を売り飛ばしてでも運動続けるべきだ」と罵られても「あの頃は若かったんだ」としか反論できず、ミミには「言われっぱなしで我慢して………バカよ……」と云われるこのシーンは、荒井晴彦の自虐的ユーモアだろう。
酒場で無粋な話をする客として内田裕也がワンシーンに登場。
「…………この街は青春列車。誰もが乗り合わせ、出世した奴から降りてゆく。」
ユーヤさんらしい口調で、長い台詞をシナリオ通りには喋らない。
そのユーヤさんの「きめてやる今夜」がタイトルバックに使われ、ゴールデン街には百恵ちゃんの「イミテーション・ゴールド」、ジュリーの「勝手にしやがれ」、岡林信康の「がいこつの唄」が流れる。
自殺を繰り返す女が口ずさむ「時の過ぎゆくままに」、彷徨う男女の背景にはショーケンの「酒と泪と男と女」、石川セリの「八月の濡れた砂」は時代性をもってシラけた若者たちへの讃歌となる選曲だ。
志水辰夫、初映画化。
志水辰夫ファンに朗報。
過去に水谷豊主演で唯一映像化(2時間ドラマ)された作品『行きずりの街』が、監督阪本順治、主演仲村トオルと小西真奈美で映画化される。
脚本は丸山昇一。プロデューサー黒沢満と撮影仙元誠三の名前が並ぶと松田優作の一連の作品を思い出す布陣だ。骨太の男の映画の代名詞となる阪本順治監督なら、人間ドラマとして新しいハードボイルドの世界を構築してくれるのかもしれない。
ただファンとして手放しで喜べないのは、丸山昇一は原作を大幅に改変することをいとわないライターだということ。
シミタツ節といわれる文章が、いかに映像化の難しいことかは想像に難くないからこそ、面白い映像作品にするために自分なりの色づけをどこまでしたのだろう。
志水氏はシナリオの3度の改稿までは目を通したというが、映画化の話ほどあてにならない企画はないと、すっかり映画化の件を失念していたという。なんと、ゲタは全て預けてしまっているようだ。
映画は10月クランク・アップで、劇場公開は2010年の秋だという。先は長い。
でも何にしろ、志水辰夫作品の映像化は嬉しいし、待ち遠しいものになるだろう。
過去に水谷豊主演で唯一映像化(2時間ドラマ)された作品『行きずりの街』が、監督阪本順治、主演仲村トオルと小西真奈美で映画化される。
脚本は丸山昇一。プロデューサー黒沢満と撮影仙元誠三の名前が並ぶと松田優作の一連の作品を思い出す布陣だ。骨太の男の映画の代名詞となる阪本順治監督なら、人間ドラマとして新しいハードボイルドの世界を構築してくれるのかもしれない。
ただファンとして手放しで喜べないのは、丸山昇一は原作を大幅に改変することをいとわないライターだということ。
シミタツ節といわれる文章が、いかに映像化の難しいことかは想像に難くないからこそ、面白い映像作品にするために自分なりの色づけをどこまでしたのだろう。
志水氏はシナリオの3度の改稿までは目を通したというが、映画化の話ほどあてにならない企画はないと、すっかり映画化の件を失念していたという。なんと、ゲタは全て預けてしまっているようだ。
映画は10月クランク・アップで、劇場公開は2010年の秋だという。先は長い。
でも何にしろ、志水辰夫作品の映像化は嬉しいし、待ち遠しいものになるだろう。
「0課の女 赤い手錠〈ワッパ〉」*野田幸男監督作品

監督:野田幸男
原作:篠原とおる
脚本:神波史男、松田寛夫
音楽:菊池俊輔
主題歌:「0のバラード〜女の爪あと」杉本美樹
出演:杉本美樹、郷暎治、室田日出男、三原葉子、荒木一郎、小原秀明、菅原直行、遠藤征慈、岸ひろみ、森祐介、関山耕司、戸浦六宏、丹波哲郎
☆☆☆ 1974年/東映/88分
◇
『女囚さそり』の原作者篠原とおるの劇画『0課の女』の映画化で、警視庁捜査課のいずれにも属さない裏警察として、法を無視して行動する特殊任務の女捜査官が主人公。任務遂行のためなら殺しもいとわず、自らの肉体を武器に犯罪者を追い詰めていくクールビューティーなヒロインである。
女捜査官・零(杉本美樹)は、黒人の友人エミィを殺し外交官特権で逃げていた白人をホテルに誘い、抵抗する男の首を赤い手錠で締め男の裸の下半身に銃弾を浴びせ射殺し、所轄の留置場に入れられる。
同じ頃、神奈川刑務所を出所した仲原(郷暎治)は仲間を引き連れカップルを襲撃し、ゲバ学生の男の方を撲殺し、女は場末の淫売バーに売り付けようと連れていく。バーのママ(三原葉子)が、その娘が次期総理候補の南雲(丹波哲郎)の娘だと告げたことで、男たちは南雲に身代金3,000万円を要求する。
南雲は、警視官(戸浦六宏)と特命担当の日下(室田日出男)に極秘のうちに娘を救出し、証拠隠滅のため犯人全員を抹殺するよう言い放つ。日下は留置場の零に人質救出を命令。身代金の受け渡し時に仲原の逃亡を助けアジトに潜入した零だったが、身代金代わりの紙屑の束を見た他の男たちが零を警察のイヌではないかと疑いリンチを加える。が、口は割らない零。逆に1億を要求してみろと煽る。
零の素性を知っていたビッグ・バッド・ママを鮮血のバスタブに沈め、次の取引現場に罠を張り犯人の仲間を葬る零。そして、人質を逃がそうとした弟に激高した仲原は、残忍にも弟を撲殺してしまう。
追い詰められた犯人たちは、監視下のバーを抜け出し横須賀の米軍ハウスに押し入るが、狂人となった仲原に恐れをなした仲間のひとりが逃げ出し、日下らに捕まり残虐な拷問を受ける。
クライマックスは、無人のドブ板横丁での銃撃戦。マカロニ・ウエスタンよろしく砂塵舞う代わりに大量の紙クズの風塵の中、零の赤い手錠が宙を舞い、犯人ふたりと口封じのために零と人質を抹殺しようとする日下の息の根を止める。
権力を守るためなら自分の娘まで抹殺しようと画策した南雲。命令通りに任務を遂行した零は、無事に人質を生還させマスコミの前に曝した。南雲の政治生命を断った零は、警察手帳を破り捨てるのだった。
◇
B級プログラム・ピクチャーとして勢いづいていた「スケバン」映画も徐々に翳りを見せてきた70年代半ば、東映ピンキー映画の最終章としてスクリーンに放たれたハード・ヴァイオレンスなアナーキー映画の傑作である。
どこまでも無表情でクールな杉本美樹は何もアクションを起こさない女優。演技ベタを隠す演出ではあったろうが、『女囚さそり』と同じように沈黙するヒロインにすることでオーラを発しているのだから、これは女優としての存在感以外の何ものでもない。これぞ杉本美樹なのである。
赤い警察手帳と赤い手錠、真っ赤なコートに緑のミニのワンピースといった派手な衣装がどこまでも劇画世界なのだが、杉本美樹以外の俳優たちのハイパーテンションも、この映画の見どころ。
郷暎治のエキセントリックな演技は凄すぎ。弟を殺してしまった後の号泣姿は悲哀より狂気。室田日出男の大きく眼を剥き、ある時はグっと押さえる表情のオーヴァーアクトこそ虚構の世界に相応しいと見せつける俳優ふたりである。
三原葉子は毎度のことながら場をかっさらっていく。『女囚さそり』での隈取りメイクも見事だったが、ここでは何とも下品なだけの商売女。ド派手な衣装とウイッグで豊満な身体を見せつけるが、その後ろ姿はエロい。
当時、杉本美樹の事務所の社長だった荒木一郎は、全編に出演しているのに台詞はワンシーンだけ。サングラスにヒゲ面で顔を隠し、ワザと変装しているのかというような姿で印象を残すあたり、役者である。
さて、『さそり』に続けとシリーズ化を目論んでいただろう東映だったが、杉本美樹はこの作品後に一時映画界を去り途切れてしまった。カムバック後は、ATG作品『祭りの準備』('75)と『黒木太郎の愛と冒険』('77)で、助演ながら無常感を漂わす女優として目を惹く存在だったのだが、1978年に完全引退してしまった。
Hotwax*trax 池玲子/杉本美樹

Hotwax*traxシリーズ第15弾として、池玲子と杉本美樹の主演作品集がそれぞれ同時発売された。
ヌードモデルから東映ポルノ映画の主演女優へと躍り出た池玲子は、グラマラスな肢体とスキャンダラスで豪快な脱ぎっぷりで1971年から74年の4年間に11本の主演を努め、杉本美樹もモデル時代にスカウトされ池玲子と共に映画デビューをし、翌72年から3年間で8本の主演作がある。
スター性に輝いていた池玲子に対して、クールな杉本美樹は稚拙な演技にも異を言わせぬ存在感と、梶芽衣子にも似た眼ぢからで他の女優陣を上回っていた。
日活ロマンポルノよりも早く“ポルノ女優”の称号を得た池玲子と杉本美樹は、アクの強い東映男優陣を向こうにまわし、看板映画(「網走番外地」や「仁義なき戦い」など)の併映作のなかで妖しく咲き乱れ、アナーキーに、ヴァイオレンスに、そしてハレンチに振る舞う一種キワモノスタ−ではあったが、70年代のヒロインとして君臨したことは間違いない。
さて、サウンドトラック。
池玲子にしても杉本美樹にしても、過去にコンピレーションCDとして『女番長ゲリラ』『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』『杉本美樹vs池玲子 〜女番長流れ者/ふうてんぐらし〜』がリリースされているが、今回は、ふたりの主演作品(杉本美樹はコンプリート)から初CD化音源を中心にした単独サントラ集で、池玲子主演の『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』が完全初出音源となる。
例によって、映画用のマスターテープから最新デジタルリマスタリングが施されているので全曲モノラルではあるが、ニューロックやリズム&ブルースのうねるグルーヴ感、美しいメロウサウンド、豪快なブラスセクション、ジャズからフレンチポップまで揃えたテイストは、70年代の如何わしく猥雑なサウンドであり、インストゥルメンタル・アルバムの逸品として重宝できる。
ボーナス・トラック的に収録されているふたりの歌声は全曲既発ものだが、彼女たちの主演映画の主題歌としては外せないものばかり。サウンドトラックとしての体裁は整っている。
ポスターを模したジャケット&ライナーが時代の空気感を封じ込めているのだが、残念なのは、前3作までデジパック仕様だったのが、いつからかこのシリーズも普通のプラケースとなってしまったことだ。
◇
池玲子/女番長ブルース 牝蜂の挑戦
女番長 タイマン勝負(音楽:広瀬健次郎)
01. M-19 ★
02. M-3 ★
恐怖女子高校 不良悶絶グループ(音楽:荒木一郎)
03. M-23 ★
04. M-9&15 ★
05. M-16B
不良姐御伝 猪の鹿お蝶(音楽:荒木一郎)
06. M-4
07. M-10 ★
08. M-20 ★
09. M-18 ★
10. M-13 ★
11. M-21
女番長ブルース 牝蜂の挑戦 (音楽:鏑木創)
12. M-8 ★
13. M-4 ★
14. M-13 ★
やさぐれ姐御伝 総括リンチ BGM(音楽:鏑木創)
15. M-1
16. M-34B
17. M-6B
18. M-6C
温泉みみず芸者(音楽:鏑木創)
19. M-3
20. M-5 ★
21. M-13 ★
22. M-11
前科おんな 殺し節(音楽:八木正生)
23. M-8 ★
24. M-12
エロ将軍と二十一人の愛妾(音楽:伊部晴美)
25. M-1 ★
26. M-2 ★
27. M-9 ★
28. ふうてんぐらしpart.1(唄:池玲子)
『前科おんな 殺し節』(1973年)より
29. ふうてんぐらしpart.2(唄:池玲子)
『前科おんな 殺し節』(1973年)より
30. お蝶のブルース(唄:池玲子)
『やさぐれ姐御伝 総括リンチ』(1973年)より
★初CD化
◇
杉本美樹/0課の女 赤い手錠
0課の女 赤い手錠(音楽:菊池俊輔)
01. M-20
02. M-23 ★
女番長(音楽:八木正生)
03. M-1 ★
04. M-12 ★
05. M-2
06. M-4 ★
07. M-6 ★
08. M-15 ★
恐怖女子高校 女暴力教室(音楽:八木正生)
09. M-16 ★
10. M-3A
11. M-2 ★
12. M-5 ★
恐怖女子高校 暴行リンチ教室(音楽:八木正生)
13. M-7 ★
14. M-3 ★
女番長ゲリラ(音楽:津島利章)
15. M-5
16. M-6 ★
女番長・感化院脱走(音楽:荒木一郎)
17. M-2 ★
18. M-18&19 ★
19. M-7
20. M-10
21. M-15
温泉スッポン芸者(音楽:荒木一郎)
22. テーマ
23. M-24
24. M-18&21T-3 ★
徳川セックス禁止令 色情大名(音楽:荒木一郎)
25. 東映マーク ★
26. B-1 T-2 ★
27. D ★
28. M-8B ★
29. 温泉スッポン芸者(唄:杉本美樹)
『温泉スッポン芸者』(1972年)より
30. 女番長流れ者(唄:杉本美樹)
『女番長ゲリラ』(1972年)より
31. 0のバラード〜女の爪あと(唄:杉本美樹)
『0課の女 赤い手錠』(1974年)より
32. 0のバラード〜女の爪あと part.2(唄:杉本美樹)
『0課の女 赤い手錠』(1974年)より
★初CD化
「ショーケンという孤独」俳優萩原健一・再生への日々
関東地区で日曜の昼に放送されているフジTVのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』。9月13日に放送された「ショーケンという孤独 俳優萩原健一・再生への日々」が、先週、やっと東海地区で深夜に放送された。
TV『チューボーですよ!』でのマチャアキとの絡みでショーケンの復活は確信できていた。
さらなる前進は、映画であり、音楽であり、ステージとなるわけだが、この番組、多分に映画『TAJOMARU』の番宣を兼ねていると言えないこともない。ただし、番組制作はショーケンの執行猶予満了に合わせた1年前の取材から作られている。
瀬戸内寂聴、菊池武夫、蜷川幸雄、山本又一朗らのインタビューに混じって、肉親である兄や義兄らもカメラの前で語るショーケンの横顔。
義兄の正直な言葉も、若手ミュージシャンのリスペクトも、スキャンダルで華やかしき頃のショーケンが常に頭の中にあるのだ。
ポツリポツリと語るショーケンの言葉や行動から、蜷川幸雄の云う“トップランナーの辛さ”が痛いほど伝わってくる。
これからのショーケンは生身の姿を見せていくしかない。
番組は、ショーケンの素顔を映しだしていく。
そのひとつ。これまで語られては知っていた、凄まじい仕事への取り組み方が曝された。
小栗旬主演の『TAJOMARU』で、足利義政に扮したショーケン。
準備稿段階から時代背景を調べ上げ、入念に人物像を作り上げるショーケンの、その尋常ならざる役づくりへの執念は、以前、同居する女性が怯えるほどと語られたとおりに証明される。
プロデューサーの山本又一朗に、第二稿を決定稿として出してくれと注文したにもかかわらず、上がってきたのは間際になっての台詞の変更。
監督に直談判して台詞を戻させはしたものの、そこには苦悩するショーケンが残されただけだ。ショーケンの頭のなかでは、血と汗で入魂した台詞が、たった一行の言葉で無茶苦茶になってしまっている。
「“一つのこと”“一つの台詞”“一行の台詞”が言えなかったり、ものすごく考えてくる人なんで〜」
山本又一朗がショーケンについて語った言葉なのに、あなた、それを判っていながらその扱いはないだろう。市川森一と共に脚本を執筆しているのは、水島力也というペンネームの山本又一朗自身ではないか。敏腕プロデューサーだけのことはあるが、ショーケンとはズレを感じる。
カメラは台詞に閊えるショーケンを容赦なく納める。
隣に座る若手俳優田中圭の心中を察して余るほど、見ていてドキドキものだ。監督に台詞の変更を申し出るくらいの気迫でありながら、結果は散々たるもの。この姿を若手俳優や若いスタッフはどう感じたことか、気になるところ。
結局、そのシーンは6回のNGを出し、その後のショーケンの「もう、あとはいいよ」って感じの笑い顔が、寂しかった。
善し悪しは別にして、黒沢監督らから経験で覚えてきた演技論や方法論が、今どきの現場では通用しないんじゃないか。ト書きに「ロックンロール・スピリッツで斬りまくる」なんて書かれた台本に戸惑ったショーケンが、いままでの方法論を捨てて取組んだというのだが、59歳、そうそう染み付いたものを振り落とすことはできないはず。
台詞にこだわりセリフに四苦八苦していたショーケンの姿を映した後、撮影現場でショーケンが小栗旬と田中圭とすれ違う。階段での小栗旬の態度が気になった。あれでは小栗旬への誤解も生まれそう。もう少し編集の仕方があったろうに。
若手イケメン俳優の濫立や、テレビドラマを基に安易な映画づくりが大手を振っている今の邦画界で、何かひとつでも波紋を起こしてほしいショーケン。
恋に情熱を持てなくなったら、最後は仕事に情熱を注ぐと云ったショーケンの次作は、市川森一と組んで列車を舞台にした作品の構想を予告。
仕事に魅了されている顔と、やんちゃだけど穏やかな笑顔のショーケン。
ショーケンを“大物俳優”なんて呼ばないで。
ショーケンは、どこまでも不良でいいのだ。
TV『チューボーですよ!』でのマチャアキとの絡みでショーケンの復活は確信できていた。
さらなる前進は、映画であり、音楽であり、ステージとなるわけだが、この番組、多分に映画『TAJOMARU』の番宣を兼ねていると言えないこともない。ただし、番組制作はショーケンの執行猶予満了に合わせた1年前の取材から作られている。
瀬戸内寂聴、菊池武夫、蜷川幸雄、山本又一朗らのインタビューに混じって、肉親である兄や義兄らもカメラの前で語るショーケンの横顔。
義兄の正直な言葉も、若手ミュージシャンのリスペクトも、スキャンダルで華やかしき頃のショーケンが常に頭の中にあるのだ。
ポツリポツリと語るショーケンの言葉や行動から、蜷川幸雄の云う“トップランナーの辛さ”が痛いほど伝わってくる。
これからのショーケンは生身の姿を見せていくしかない。
番組は、ショーケンの素顔を映しだしていく。
そのひとつ。これまで語られては知っていた、凄まじい仕事への取り組み方が曝された。
小栗旬主演の『TAJOMARU』で、足利義政に扮したショーケン。
準備稿段階から時代背景を調べ上げ、入念に人物像を作り上げるショーケンの、その尋常ならざる役づくりへの執念は、以前、同居する女性が怯えるほどと語られたとおりに証明される。
プロデューサーの山本又一朗に、第二稿を決定稿として出してくれと注文したにもかかわらず、上がってきたのは間際になっての台詞の変更。
監督に直談判して台詞を戻させはしたものの、そこには苦悩するショーケンが残されただけだ。ショーケンの頭のなかでは、血と汗で入魂した台詞が、たった一行の言葉で無茶苦茶になってしまっている。
「“一つのこと”“一つの台詞”“一行の台詞”が言えなかったり、ものすごく考えてくる人なんで〜」
山本又一朗がショーケンについて語った言葉なのに、あなた、それを判っていながらその扱いはないだろう。市川森一と共に脚本を執筆しているのは、水島力也というペンネームの山本又一朗自身ではないか。敏腕プロデューサーだけのことはあるが、ショーケンとはズレを感じる。
カメラは台詞に閊えるショーケンを容赦なく納める。
隣に座る若手俳優田中圭の心中を察して余るほど、見ていてドキドキものだ。監督に台詞の変更を申し出るくらいの気迫でありながら、結果は散々たるもの。この姿を若手俳優や若いスタッフはどう感じたことか、気になるところ。
結局、そのシーンは6回のNGを出し、その後のショーケンの「もう、あとはいいよ」って感じの笑い顔が、寂しかった。
善し悪しは別にして、黒沢監督らから経験で覚えてきた演技論や方法論が、今どきの現場では通用しないんじゃないか。ト書きに「ロックンロール・スピリッツで斬りまくる」なんて書かれた台本に戸惑ったショーケンが、いままでの方法論を捨てて取組んだというのだが、59歳、そうそう染み付いたものを振り落とすことはできないはず。
台詞にこだわりセリフに四苦八苦していたショーケンの姿を映した後、撮影現場でショーケンが小栗旬と田中圭とすれ違う。階段での小栗旬の態度が気になった。あれでは小栗旬への誤解も生まれそう。もう少し編集の仕方があったろうに。
若手イケメン俳優の濫立や、テレビドラマを基に安易な映画づくりが大手を振っている今の邦画界で、何かひとつでも波紋を起こしてほしいショーケン。
恋に情熱を持てなくなったら、最後は仕事に情熱を注ぐと云ったショーケンの次作は、市川森一と組んで列車を舞台にした作品の構想を予告。
仕事に魅了されている顔と、やんちゃだけど穏やかな笑顔のショーケン。
ショーケンを“大物俳優”なんて呼ばないで。
ショーケンは、どこまでも不良でいいのだ。
山口百恵の貴重映像だって!?
山口百恵がTV「ザ・ベストテン」に出演した映像の全記録が、完全収録されてDVD BOX(5枚組)として12月16日にリリースされる。

『ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX』
ベストテン登場曲は12曲、2年10ヶ月の記録ともなればランクインは122回もある。
もちろん歌ばかりではなく、黒柳徹子と久米宏とのトークのほか、貴重な映像も満載され、その全てを余すことなくもう一度見られるなんて、こんな凄いプレゼントはないだろう。
まして特典映像として、「トップスターショー」の映像(「秋桜」「「横須賀ストーリー」「イミテーション・ゴールド」「夢先案内人」)まで見ることができるなんて、生きててよかった(爆)。
例えば、「ロックンロール・ウィドウ」を見事なパフォーマンスで歌い、格好いいロッククィーンぶりを魅せてくれた「夜のヒットスタジオ」など、ファンには忘れられない番組、忘れられないシーンがある。
『ザ・ベストテン』も百恵登場は可能な限り見ていたつもりだが、やはり、たくさん見逃していると思う。だから、今回の完全収録パーフェクトってのは涙モノなのである。
ホリプロとTBSはエライっ!
26%OFFのamazon で予約しとこっと。
◇
さて、涎もののBOXセット以外にも、今月21日には Hotwax trax から「池玲子/女番長ブルース 牝蜂の挑戦」と「杉本美樹/0課の女 赤い手錠」の2枚のCDがリリースされる。
既発の3枚のCDには収録されなかった未発表の劇伴もかなり収録されるようなので、これも買いだな。

『ザ・ベストテン 山口百恵 完全保存版 DVD BOX』
ベストテン登場曲は12曲、2年10ヶ月の記録ともなればランクインは122回もある。
もちろん歌ばかりではなく、黒柳徹子と久米宏とのトークのほか、貴重な映像も満載され、その全てを余すことなくもう一度見られるなんて、こんな凄いプレゼントはないだろう。
まして特典映像として、「トップスターショー」の映像(「秋桜」「「横須賀ストーリー」「イミテーション・ゴールド」「夢先案内人」)まで見ることができるなんて、生きててよかった(爆)。
例えば、「ロックンロール・ウィドウ」を見事なパフォーマンスで歌い、格好いいロッククィーンぶりを魅せてくれた「夜のヒットスタジオ」など、ファンには忘れられない番組、忘れられないシーンがある。
『ザ・ベストテン』も百恵登場は可能な限り見ていたつもりだが、やはり、たくさん見逃していると思う。だから、今回の完全収録パーフェクトってのは涙モノなのである。
ホリプロとTBSはエライっ!
26%OFFのamazon で予約しとこっと。
◇
さて、涎もののBOXセット以外にも、今月21日には Hotwax trax から「池玲子/女番長ブルース 牝蜂の挑戦」と「杉本美樹/0課の女 赤い手錠」の2枚のCDがリリースされる。
既発の3枚のCDには収録されなかった未発表の劇伴もかなり収録されるようなので、これも買いだな。



